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【SEO入門】SEO内部対策の基本と実践ポイント
2025.5.26
SEO対策

みなさんこんにちは! フロントエンジニアの佐藤です。
Webサイトを作っただけでは、検索結果の上位に表示されるとは限りません。ユーザーに見つけてもらうためには「SEO対策」が欠かせませんが、特に土台となるのが「内部対策」です。
今回はWeb制作・運用に関わる方のために、SEO内部対策の基本と実践ポイントをわかりやすく解説していきます。
目次
1.内部対策とは?外部対策との違い
SEOには「外部対策」と「内部対策」の2つがあります。
- 外部対策:他サイトからのリンク(被リンク)を増やすなど、外部との関係性を通じて評価を高める対策
- 内部対策:サイト内の構造や情報を整え、検索エンジンに正しく評価されるようにする対策
検索順位の土台となるのが内部対策です。どれだけ外部リンクを増やしても、サイトの構造や内容が整理されていなければ効果は出ません。
たとえば、以下のような内容が内部対策に含まれます。
- タイトルやディスクリプションの設定
- 見出し(H1・H2など)の使い方
- 内部リンクの構造
- パンくずリストの設置
- サイトマップの送信
- モバイルフレンドリー対応 など
内部対策がしっかりできていると、Googleなどの検索エンジンがページを正しく評価でき、結果的に検索順位が安定しやすくなります。
2. なぜ内部対策が重要なのか?
検索エンジンのクローラーは、サイト内の情報を巡回しながら「このページは何について書かれているのか?」「ユーザーにとって有益か?」を判断します。
たとえば、H1が複数あったり、画像にalt属性がなかったりすると、クローラーは正しくページの内容を理解できません。また、パンくずリストがないと、サイト全体の構造を把握しにくくなります。
つまり、内部対策とは「検索エンジンに正しく理解してもらうための下地づくり」なのです。
3.内部対策の具体的な項目と対策例
3-1.タイトル・ディスクリプションの最適化
検索結果で最初に目に入るのが、タイトルとディスクリプションです。狙っているキーワードを自然に盛り込みつつ、ユーザーの興味を引く文章にしましょう。
また、タイトルやディスクリプションの内容は、実際のページ内容と必ず一致させることが大切です。
ユーザーはこれらの情報を見てクリックするため、実際の内容と食い違いがあると、すぐに離脱されてしまう可能性があります。そうなると直帰率が上がり、Googleからの評価に悪影響を及ぼす恐れもあります。
例:
- NG:『〇〇株式会社』
- OK:『Web制作なら〇〇株式会社|山形の中小企業向けホームページ制作』
3-2.見出しタグ(Hタグ)の適切な使い方
H1〜H6タグは、コンテンツの構造を示すマークアップです。
- ページにH1は1つ(通常はページタイトル)
- 内容ごとにH2→H3と階層をつけて使う
- キーワードを無理なく見出しに含める
例:
<h1>山形の観光名所10選</h1>
<h2>1. 蔵王温泉</h2>
<h3>アクセス方法</h3>
3-3.内部リンクの設計
関連記事や重要ページへ適切にリンクを張ることで、クローラーが巡回しやすくなり、ユーザーの回遊率も向上します。
例:
- 「詳しくはこちら」ではなく、「山形観光の定番スポットはこちら」と具体的に記載
- サイトマップ(HTML・XML両方)も作成・送信を推奨
3-4.ページ表示速度の改善
ページの表示速度は、ユーザー体験だけでなく、SEOにも大きく影響します。表示が遅いと、ユーザーは読み込まれる前にページを離れてしまい、離脱率の増加につながります。また、Googleは表示速度を評価基準のひとつとしており、表示が遅いサイトは検索順位が下がる可能性があります。
理想的な表示速度は3秒以内と言われており、これを超えるとユーザーの離脱率が急激に高まります。
「PageSpeed Insights」や「Lighthouse」などの無料ツールを使って定期的にスピードを計測し、画像の最適化、JavaScriptやCSSの軽量化、キャッシュの活用などで改善を行いましょう。
改善例:
- 不要なプラグインの削除
- 画像をWebP形式に圧縮
- JavaScriptやCSSの読み込みを遅延・圧縮する
3-5.モバイル対応(レスポンシブデザイン)
スマホでの閲覧が主流となった今、モバイル対応は必須です。特にBtoCのサイトでは、アクセスの7~8割がスマホからというケースも珍しくありません。
Googleも「モバイルファーストインデックス」を導入しており、モバイル表示を基準にコンテンツを評価・インデックスしています。つまり、モバイルで見づらい、操作しづらいサイトは、それだけで検索順位が不利になる可能性があります。
チェック項目:
- ボタンやリンクのサイズが小さすぎないか(指でタップしやすいか)
- テキストが読みやすいか(十分な文字サイズ・行間か)
- スクロールしなくても重要な情報が目に入るか
- モバイルでも表示崩れがないか
モバイル対応をしっかり行うことで、ユーザーの利便性が高まり、結果的に直帰率や離脱率の改善にもつながります。
4.ツールを活用して継続的に改善を
SEOは「一度対策すれば終わり」ではなく、ユーザーの行動や検索アルゴリズムの変化にあわせて、継続的な改善が必要不可欠です。そのためにも、日々のアクセス状況や検索パフォーマンスを把握し、どこに改善の余地があるかを定期的に確認することが大切です。
現在は多くの便利なツールが無料で利用でき、これらを活用することで、より効率的な改善が可能になります。
おすすめの無料ツールと活用ポイント
- Google Search Console
検索キーワードや表示順位、クリック率などの検索パフォーマンスの確認ができます。特に、どのページがどんなキーワードで検索されているかを把握することで、タイトルやコンテンツの改善につなげることが可能です。
【関連記事】Googleサーチコンソールの超基本 - Google Analytics(GA4)
ユーザーがどのページをどれだけ見ているか、どのページで離脱しているかといったユーザーの行動データを可視化できます。改善のヒントが得られる重要なツールです。
【関連記事】GA4で見るべき指標と活用のポイント - PageSpeed Insights
Webページの表示速度を測定し、改善点を具体的に教えてくれるツールです。モバイル・デスクトップ両方のスコアを確認できるので、表示速度が気になるページには特に有効です。 - Ubersuggest
自サイトの被リンク状況や上位表示キーワードの分析に使えるSEOツールです。競合サイトの調査やキーワードの新たな発見にも役立ちます。
【関連記事】Ubersuggestの使い方と活用方法を解説
まとめ:内部対策は“ユーザー目線”と“検索エンジン目線”の両立を
SEO内部対策とは、「検索エンジンに評価されること」だけでなく、「ユーザーにとって使いやすいサイトを作ること」にもつながります。
たとえば──
- 情報が探しやすいナビゲーションやページ構成
- 内容がひと目で伝わる見出しと、読みやすいテキスト設計
- スマホでも快適に閲覧できるデザインと表示速度
こうした「当たり前だけど大事なこと」を丁寧に積み重ねていくことこそが、SEO内部対策の本質です。検索エンジンの進化とともに、対策の方法も少しずつ変わっていきますが、根底にある「ユーザーにとって価値のあるサイト」を目指す姿勢は変わりません。
ウェビーでは、内部対策に対応したサイト設計はもちろん、キーワード選定やコンテンツ改善などのSEO支援、さらにWeb制作後のアフターフォローとしてSEO診断のご提供も行っています。
ご相談は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。