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【無料ツール】Adobe Colorと色彩活用法

デザイン

こんにちは!Webデザイナーの小林です。普段、何気なく目にしている「色」。色の数は一体どのくらいあるのでしょうか。洋服を選ぶとき、「今日はちょっと大人の感じで」「今日は可愛らしく」「今日はポップに」など、色によっても印象が大きく変わってきますね。Webデザインにおいても色が与える印象はとても重要です。今回は「色」とカラーパレット作成ツール「Adobe Color」の使い方についてご紹介したいと思います。

目次

1. はじめに 色の心理的効果について

自然界には無数の色が存在すると言われていますが、デジタル表示の場合、RGBカラーモデル(色の三原色:赤・緑・青)では、各色に256段階が設定されており、これを組み合わせることで256の3乗、つまり16,777,216通りの色が表現可能です。一方で人間が識別できる色数は視覚の仕組みと色覚に基づき約100万色と言われています。以下に一般的に認識されている色の心理的効果を紹介します。

ちなみに、犬や猫が判別できる色は青と黄色の2色でそのグラデーションで判断しているそうです。

赤は情熱、エネルギー、興奮を象徴する色です。血圧を上げ心拍数を増やす効果があるため、注意を引きたい場面や緊張感を演出したいときに使われることが多いです。広告や警告表示に使われることが多いのもこのためです。

青は冷静、信頼、安心を象徴する色です。心拍数を落ち着かせリラックス効果があります。そのため、オフィスや病院の壁紙に使われることが多く、ビジネスの場面でも信頼性を強調するために利用されます。

黄色は明るさ、幸福、創造性を象徴する色です。目立ちやすいため注意を引く効果がありますが、過度に使用すると不安感や焦燥感を引き起こすこともあります。適度に使うことで楽しい雰囲気や希望を伝えることができます。

緑は自然、調和、健康を象徴する色です。目に優しく、リラクゼーション効果があります。自然界に多く存在する色なので、安心感や安定感を与えることができます。環境問題や健康をテーマにしたデザインに適しています。

紫は高貴、創造性、神秘を象徴する色です。歴史的には王族や貴族が好んで使った色で高い地位や価値を示すことが多いです。現代では個性を出したいときや創造的なニュアンスを強調したいときに使われます。

オレンジ

オレンジは活力、親しみ、快活を象徴する色です。赤のエネルギーと黄色の楽しさを兼ね備えた色で、元気な印象を与えます。食欲を刺激する効果もあり飲食店のインテリアによく使われます。

黒は力強さ、エレガンス、ミステリアスを象徴する色です。高級感を演出したいときや洗練された印象を与えたいときに使われます。同時に暗さや悲しさを連想させることもあるため、使い方には注意が必要です。

白は純粋、清潔、シンプルを象徴する色です。どんな色とも組み合わせやすいため、背景色として使われることが多いです。清潔さや新しさを強調したい場面で活用されます。

色がもたらす心理的効果は文化や個人の経験によって異なることもありますが、基本的な傾向を理解しておくことでデザインにおける色の使い方を効果的に工夫することができます。

2.色の組み合わせ

色の組み合わせは、Webデザインだけでなくファッションやインテリアなどさまざまな分野で重要な役割を果たします。効果的な色の組み合わせは視覚的な美しさを高めるだけでなく、感情や印象をコントロールする力も持っています。

(1)コントラストを考える

色のコントラストを考慮することでテキストや重要な要素がはっきりと見えるようになります。背景色とテキストの色に十分なコントラストをつけることは可読性を高めるために重要です。

Webコンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG2.1)では、視覚障害のあるユーザーや高齢者にとっても読みやすいように、テキストと背景のコントラスト比は少なくても4.5:1となっています。

(2)色相環を利用する

色相環を使って、補色、類似色、トライアドなどの色の組み合わせを考えるとバランスの取れた配色を作ることができます。

補色の組み合わせ

補色とは色相環で正反対に位置する色同士のことです。例えば、青とオレンジが補色関係にあります。補色の組み合わせは強いコントラストを生み出し視覚的に引きつける効果があります。補色を使ったデザインはエネルギッシュでダイナミックな印象を与えます。

類似色の組み合わせ

類似色は色相環で隣り合う色同士のことを指します。例えば、青、紺、水色が類似色です。類似色の組み合わせは調和が取れており落ち着いた印象を与えます。柔らかいグラデーションを作りたいときや、統一感のあるデザインを目指すときに適しています。

トライアディック配色

トライアディック配色とは、色相環上で均等に配置された3色を使った組み合わせです。この組み合わせはバランスが取れており視覚的に豊かなデザインを作りやすいです。色の種類が多いので配色のバランスを保つためには慎重な調整が必要です。

モノクローム配色

モノクローム配色とは、1つの基本色の明度や彩度を変化させて作る配色です。この組み合わせは非常にシンプルでエレガントな印象を与えます。モノクローム配色は視覚的な負担が少なく、ミニマリストなデザインを目指すときに適しています。

3.テーマ別色の組み合わせ

ここでは、さまざまなテーマに応じた色の組み合わせの一例をご紹介します。

このようにテーマごとに色の組み合わせを考えることで、デザインに統一感や魅力を加えることができます。

4.Adobe Colorの使い方

理想的な色の組み合わせを見つけるのに役立つ、カラーパレット作成サービスには、

などがあります。ここでは、Adobe Colorの基本的な使い方についてご紹介します。

(1) サイトにアクセス

Adobe Colorのウェブサイトにアクセスします:Adobe Color

(2)カラーテーマを作成

  • カラーパレットジェネレーターを使用して色彩理論に基づいてカラーテーマをデザインできます。
  • カラーホイール上の各ポイントをドラッグして色を調整します。

(3)テーマとグラデーションを抽出

  • 画像ファイルをアップロードすると、画像からカラーを抽出しカラーパレットとして保存します。

(4)アクセシビリティ対応テーマを作成

  • 「多様な色覚対応」を利用し、色弱者が見分けにくいカラーの競合を検出してくれます。
  • 「コントラストチェッカー」を利用し、WCAG2.1のコントラスト比を確認することができます。

(5)カラーテーマの保存と共有

  • 作成したカラーパレットを保存するには、画面右上の「保存」ボタンをクリックします。
  • Adobe IDでログインするよう求められるので、ログインします。まだアカウントがない場合は、無料で作成できます。
  • 保存したカラーパレットに名前を付けて、自分のライブラリに保存できます。
  • 保存したカラーパレットを他の人と共有するには、「共有」ボタンをクリックします。
  • リンクをコピーしたり、SNSでシェアしたりできます。

(6)「カラーテーマを検索」「トレンドカラーの探索」

  • 名前、雰囲気、キーワードで検索し、Adobe Colorのコミュニティから人気のカラーパレットを見つけることができます。カラーテーマはカラーホイール上で直接編集できます。
  • 様々なデザイン業界で人気のあるカラーパレットを見ることができ、気に入ったカラーパレットは自分のライブラリに保存したり、カスタマイズしたりできます。

(7)Adobeアプリとの連携

  • Adobe Colorで作成したカラーパレットは、Adobe Creative Cloudと同期され、PhotoshopやIllustratorなどのAdobeアプリで直接利用できます。

Adobe Colorは直感的なインターフェースと豊富な機能で理想的なカラーパレットを作成・管理するのに最適なツールです。Webに限らずチラシやパンフレット作成時に配色に悩んだらぜひ使ってみてくださいね。

まとめ

色は私たちの日常生活において意識しないうちに大きな影響を与えており、選び方ひとつでデザインの印象を大きく変えることが可能です。Web制作においても色の持つ力を最大限に活かし、ブランドやプロジェクトの目的に沿った効果的なデザインを提案いたします。ぜひお問い合わせください。

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