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【AIは相棒?】生成AIとの上手な付き合い方

AI

こんにちは! Webプロデューサーのなおです。
ChatGPTGemini、それらを活用した様々なアプリケーションやプロダクトツールなど、生成AIが一気に日常の中へと浸透しています。
文章の下書き、デザイン案のヒント、議事録の要約、アイデア出し……今やビジネスや創作の現場で、AIが自然に使われる時代になりました。

けれども、AIは魔法の杖ではありません。
「これさえ使えばOK」というものではなく、使う人の関わり方次第で、良くも悪くもなるのが実情です。
そのような時代背景の中で、私たちは生成AIとどのように向き合い、活かしていくことが求められるのでしょうか。今回は、生成AIとの上手な付き合い方をまとめてみました。

目次

生成AIには“得意なこと・不得意なこと”がある

生成AIには得意な領域と、まだまだ苦手な領域があります。
まずはその特性を理解することが、生成AIと付き合うための第一歩です。

得意なこと

  • 大量の情報を整理・要約する
  • 一定の文法・構成に沿って文章を生成する
  • アイデアのたたき台(構成案、見出し案など)を出す
  • 特定のトーン・文体に合わせて文章を調整する
  • コードやスクリプトの雛形を出す(ある程度の前提がある場合)

苦手なこと

  • 時事性や現実世界の「最新情報」への対応(学習データ次第)
  • 明確なファクト確認(間違った情報を自信満々に言うことも)
  • 微妙なニュアンスや感情の行間を汲む
  • 独創的・芸術的な表現(特に“一点突破型”の表現)
  • 社会的・倫理的な判断が必要な問い

たとえば、「一緒に考える」「アイデアを膨らませる」ことには非常に強い一方で、
「この情報が正しいかを確かめたい」といった事実確認には向いていないという特徴があります。
AIは「道具」ではなく「相棒」。
得意を活かし、苦手を補う――そんな関係性の構築こそが、より良い共創のカギとなるでしょう。

カギは「問いかけ方(プロンプト)」

生成AIとの対話では、「どう問うか」がとても重要です。これが俗に言う「プロンプト」です。よいプロンプトは、よいアウトプットの起点になります。

【悪いプロンプト例】

「ブログ記事を書いて」
→ テーマもトーンも不明瞭なため、表面的で無難な文章に。

【良いプロンプト例】

「IT業界で働く30代向けに、『ChatGPTを使った時短テク』というテーマで、冒頭に共感を呼ぶ課題提起を入れ、本文は3つのテクニックを紹介してください。トーンは親しみやすく、1500文字程度でお願いします」
→ 具体的な指示があることで、狙いに合った内容が出てきやすくなります。

すぐに使える!プロンプト設計の5つのポイント 

  1. 主体と対象
    → どんな立場からの誰に向けたものかを明確に
  2. 目的は何か?
    → 何のためのリクエストなのかを表明
  3. トーン&文体
    → 例:ビジネス調/親しみやすく/専門的に など
  4. 文章の構成
    → 例:導入→見出し→本文→まとめ の構成を指定
  5. 制約や条件
    → 文字数・件数(例:「3つに絞って」「1000字以内」など)

フィードバックも共創の大事な要素

生成AIとのやりとりは、一度きりの質問で終わるものではありません。
最初のアウトプットがイマイチだったとき、「もうちょっとこうしてほしい」と伝えるフィードバックがとても重要です。
これは、単なる修正指示ではなく、対話を通じて自分の意図を深めていくプロセスでもあります。

「もう少し柔らかく」
「例を入れて具体的に」
「この部分だけ残して、あとはカット」
—— こうした“ちょっとした一言”が、AIの出力をぐっと良くしてくれます。

“問い方 × フィードバック”。
この往復こそが、生成AIとの「共創力」を高めていくポイントと言えます。

AIは「共創パートナー」

AIは単なる道具でも、人間の代替でもなく、「一緒に考え、形にしてくれる共創パートナー」という捉え方がより自然に思えます。 

人間が得意とするのは、状況判断や創造、文脈の理解。 
AIが得意とするのは、大量の情報を瞬時に処理し、文章や画像などを“とりあえず”出力することです。 

たとえばウェビーでは、こんな活用もしています: 

  • ライティングの「たたき台」を出してもらう
  • キャッチコピーの案を複数出して、チームで評価する
  • 構成案を元に、最終的な文面を肉付けしていく

それでも、最後の仕上げはあくまでも人間の仕事。 
「伝えたい想いを、ちゃんと届く形に磨く」ことが、私たちの役割です。 

最後に:AI時代に求められる「質問力」と「編集力」

これからの時代は、「どう問い、どう判断し、どう編集するか」という、人間の思考力・編集力がますます価値を持っていくのではないでしょうか。
相棒(AI)との対話を通じて、自分の考えが整理されたり、アイデアが膨らんだりする――そんな体験こそが、AI時代の醍醐味なのかもしれません。

ウェビーはこれからも、そんな共創の実験を続け、皆さまに共有していければと思います。
社内におけるAI活用に関するご相談も、どうぞお気軽にお問合せください。

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