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オンラインショップ開設の方法とポイント
2025.6.6
EC

こんにちは!ディレクター・ライターの色摩です。 今回は「オンラインショップの開設」について簡単に解説したいと思います。オンラインショップの開設には多くの費用や手間がかかると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、昨今は簡単にオンラインショップを開設できるサービスがたくさん存在します。
この記事では、オンラインショップ開設の肝となる「販売形態の選択」と「STORESやBASEを利用した開設ステップ」を解説します。
目次
1.販売形態を選ぶ
オンラインショップの構築には、主に以下3つの販売形態があります。それぞれの特徴と向いているケースを比較してみましょう。
(1)モール型(楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング など)
多くのユーザーが集まるオンラインモールに出店する形式です。

特徴
- 集客力が非常に高いため、出店直後でも一定のアクセスが見込める。
- 決済・配送などの仕組みが整っているため、ECの仕組みを一から構築する必要がなく、スピーディに始められる。
注意点
- 出店料や販売手数料などコストが高い傾向。
- モール独自のルールやフォーマットに従う必要があり、ブランディングの自由度は限定的。
こんな事業者様におすすめ
早期に売上を確保したい、幅広い客層へのリーチを重視する事業者様。
(2)ショッピングカート型(STORES、BASE など)

自社のECサイトを手軽に立ち上げられる「カートASPサービス」を利用した形式です。
特徴
- 初期費用・月額無料で始められる(手数料・有料プランあり)。
- テンプレートを活用して、自社のブランドに合ったショップデザインが可能。
- 独自ドメインも利用可能(一部制限あり)で、企業サイトとの統一感を持たせることも可能。
注意点
- 集客は自社で行う必要があるため、SNSや広告との連携が不可欠。
- モール型に比べ、導入後のマーケティング戦略が成否を左右する。
こんな事業者様におすすめ
自社ブランドや商品力がある程度確立しており、ブランディングを意識しつつスモールスタートさせたい中小規模の事業者様。
(3)自社開発型(フルスクラッチ、オープンソースECの活用など)
独自の仕様でECサイトを設計・開発する方式です。EC-CUBEなどのオープンソースを活用するケースもここに含まれます。
特徴
- デザイン、機能、UI/UXなど自由に設計可能。
- 基幹システムや在庫管理、店舗POSなどとの連携も可能。
注意点
- 初期構築コスト・開発期間がかかり、運用・保守にも人的リソースが必要。
- セキュリティ対策や法対応のアップデートも自社で行う必要があり、管理責任が伴う。
こんな事業者様におすすめ
中〜大規模の事業者様で、業務システムとの連携や特殊な販売フロー・機能が必要なケース、またはECを事業の中核に据える企業様。
2.オンラインショップの作成手順(STORES/BASE編)
ここでは、手軽に始めやすく、多くの中小企業でも採用されている「STORES」と「BASE」を例に、基本的なショップ構築の流れをご紹介します。
(1)アカウント登録
STORES・BASEともに無料で登録可能です。
メールアドレス・パスワード・事業者情報を入力し、管理画面にログインするだけでショップ開設がスタートします。

(2)デザインの設定
テンプレートからショップの見た目を選び、ロゴやカラーを設定します。

カスタマイズ例
- ブランドカラーの設定
- メインビジュアルの設定
- ブランドロゴやSNSリンクの追加
- ピックアップや新着タグのカスタマイズ
(3)商品登録
登録項目には以下のようなものがあります。
- 商品名・価格・カテゴリ
- 商品画像(複数枚掲載が可能)
- 在庫数・配送方法
- 商品説明(サイズ、特徴、素材、使用例など)
ポイント
- 商品画像は統一感をもたせ、照明や構図にこだわることで印象アップ。
- 説明文には、「スタッフからのおすすめポイント」などで親しみやすさを加えたり、購入者の声や注意点を記載することで信頼感をアップさせる工夫を。
(4)決済・配送の設定
STORES・BASEともに、クレジットカード、コンビニ払い、キャリア決済、銀行振込、あと払いなど幅広く対応しています。配送方法は、サイズ別・地域別に詳細な送料設定が可能です。
ポイント
月額無料ではじめられるフリープランは、決済手数料が高めに設定されています。売上が増えてきたら、有料プランへの変更を検討するタイミングです。
(5)独自ドメインの設定(任意)
STORESは、STORES内で新規取得した独自ドメインに限って適用できます(有料プランのみ)。BASEは、別途取得したサブドメイン(https://○○.example.com/)をショップに適用できます。
独自ドメインの設定は、ブランドの統一や信頼性の向上に効果的です。
まとめ
- 短期的な売上や市場への即時アクセスを重視するなら「モール型」
- 自社ブランディングを重視しつつ手軽に始めるなら「ショッピングカート型」
- 独自仕様や業務連携を求めるなら「自社開発型」
まずは低コストで始められる「STORES」や「BASE」でスモールスタートし、売上や顧客層の動向を見ながら拡張していくという段階的な進め方も有効です。
ウェビーでは、STORESやBASEの初期設定サポートを承っております。ホームページや公式LINE、各種SNSとも連携させることで、より包括的にオンライン戦略を立てることができます。ぜひお気軽にご相談ください。