Columm
社内DXをスムーズに進めるための考え方と実践ステップ
2025.5.8
DX

こんにちは! Webプロデューサーのなおです。DX(デジタルトランスフォーメーション)は、今や多くの企業にとって避けて通れないテーマとなっています。
とはいえ、「何から手をつければいいのか分からない」と戸惑う声もまだまだ多いのが現状です。
今回は、社内DXをスムーズに進めるための考え方と実践ステップをわかりやすくまとめました。
目次
- 1.DX=ツール導入ではない
- 2.現場の「困りごと」から探す
- 3.まずは「小さな成功体験」から
- 4.推進体制:トップ主導+横断プロジェクトチーム
- 5.進めるうえでの注意点(課題)
- 6.まとめ(成功のために押さえるべき要点)
1.DX=ツール導入ではない

「クラウドサービスを入れた」「新しいシステムを導入した」。それだけではDXとは言えません。
「デジタル変容」という名前が示す通り、本当の意味でのDXとは、業務のやり方そのものが変わることであり、激変する市場環境の中で生き残るための“生存戦略”です。
だからこそ、成果目標も曖昧にせず、
たとえば
- 「週休3日制の導入」
- 「リモートワーク比率70%」
- 「紙資料ゼロ化」
といったように、分かりやすくシンプルなゴールを設定することがとても重要です。 こうしたゴールは、経済産業省「DX推進指標」でも言及されている通り、企業としての方向性を明確にするために欠かせません。まずはこれら目的とゴールを、社内でしっかりと話し合い、共有するところからスタートしましょう。
【DXで変容する4つのポイント】
- 意識が変わる
- 働き方が変わる
- 顧客体験が変わる
- 結果(数字)が変わる
2.現場の「困りごと」から探す
社内DXは、身近な課題からスタートするのが成功の鍵です。
たとえば──
- 書類の承認に時間がかかる
- 情報共有にムラがある
- 顧客管理がバラバラ
- 売上集計に毎月数日かかる
こうした“小さな困りごと”こそ、DXの種になります。
管理職やIT部門だけで考えず、現場の声を拾い上げることが、よりよいスタートにつながります。
3.まずは「小さな成功体験」から
DXは、一度にすべてを変えようとすると、うまくいかないことが多いものです。
まずは、
- 少人数のチーム
- 部門限定
- 単一業務(例:経費精算だけ)
といった小さな単位でスモールスタートするのがおすすめです。
小さな成功体験を積み重ねることで、社内に「DXって便利だね!」というポジティブな空気が生まれ、次のステップにもスムーズに進みやすくなります。
4.推進体制:トップ主導+横断プロジェクトチーム
DXを実現するためには、適切な体制づくりが欠かせません。
【理想の体制】
- デジタル最高責任者(CDO)=組織トップが担う
- 部門横断のプロジェクトチームを編成する
- 現場リーダー
- IT部門
- 管理部門
- 若手・中堅層
トップの強いコミットメントと、現場を巻き込んだ横断的なチームづくり。 この両輪が、DX成功の大きな原動力になっていくことでしょう。
5.進めるうえでの注意点(課題)
DXを進めるにあたっては、いくつか注意したいポイントもあります。
- 一時的な負荷増加
⇒新しい仕組みに慣れるまで、一時的に業務負担が増える可能性があります。 - セキュリティ対策
⇒クラウド利用時など、情報管理・セキュリティポリシーの整備が必要です。 - デジタル弱者への配慮
⇒リテラシーに差がある場合は、教育やサポート体制を整えることも大切です。
これらのリスクを予め想定しておくことで、スムーズな推進を行うことができます。
6.まとめ(成功のために押さえるべき要点)
最後に、DX推進において特に意識したいポイントを以下にまとめます。
【成功の要点】
- チーム構成(適切な人選と権限設定)
- 課題発見力(現場の声を拾い、潜在課題を見つける)
- 優先順位づけ(効果に直結する取り組みから着手する)
- 既存ルールの見直し(柔軟に仕組みを見直す姿勢)
- モチベーション管理(前向きに頑張った人がきちんと認められる仕組み)
- 予算確保(必要な投資を確保する)
DXは一朝一夕で完成するものではありませんが、着実に取り組めば、確かな成果につながります。
ウェビーでは、Web制作をはじめ、皆さまのDX推進全体を視野に入れたご支援を行っています。
「何から始めたらいいのか分からない」という段階でも大歓迎です。ぜひお気軽にご相談ください。