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【簡単解説】多言語サイト構築のポイント8選
2024.8.8
グローバル
こんにちは!Webプロデューサーのなおです。日本食やジャパニメーションなど、日本の文化が世界の中で注目されはじめ、グローバル展開への可能性が益々広がっている昨今において、日本の企業や組織が国際的な市場にアクセスするためには、多言語サイトの構築が不可欠です。
多言語サイトは、異なる言語を話すユーザーに対して、親しみやすく、使いやすい情報提供を可能にします。ここでは、多言語サイト構築の際に押さえておくべき重要なポイントをざっくりと解説します。
目次
- 1.対象市場の明確化
- 2.コンテンツの翻訳とローカライズ
- 3. ユーザーインターフェースとナビゲーション
- 4. テクニカルな対応
- 5. コンテンツの管理と更新
- 6. テストとフィードバック
- 7. 法的および規制の遵守
- 8. 継続的な改善
- まとめ
1.対象市場の明確化
多言語サイトを立ち上げる前に、まずどの言語にアプローチをするのか、具体的にどんなアクションを期待するのか、多言語化するサイトのターゲットイメージを明確にしましょう。また想定する地域により、文化や言語の特性を加味することで、ユーザーにとってより訴求力の高いコンテンツを提供することが可能です。
2.コンテンツの翻訳とローカライズ
翻訳とローカライズは、多言語サイトの核となる部分です。単なる直訳ではなく、各地域の文化や言語に合わせたローカライズが求められます。例えば、アメリカ英語とイギリス英語では、単語の使い方や表現が異なります。さらに、文化的なニュアンスやローカルの慣習も考慮する必要があります。ローカライズには以下の要素が含まれます。
- 言語の適用:地域ごとの言語表現や方言を考慮する。
- 数値と単位:地域ごとに異なる数値表記や単位(例:メートル vs. フィート)。
- 画像とメディア:文化や宗教に合った画像の使用。
また、SEO対策として、地域ごとのキーワードリサーチを行い、それぞれの言語で検索エンジンに最適化されたコンテンツを提供することも重要です。これにより、各言語での検索順位を向上させ、ターゲット市場での可視性を高めることができます。
3. ユーザーインターフェースとナビゲーション
ユーザーインターフェース(UI)は、多言語サイトの使いやすさに大きく影響します。言語選択のドロップダウンメニューやボタンを目立たせ、ユーザーが簡単に言語を切り替えられるように設計しましょう。ナビゲーションも直感的で分かりやすいものにし、ユーザーがスムーズに情報を探し出せるようにすることが重要です。
具体的な設計ポイントには以下が含まれます。
- 言語切替の明示:ページの上部やサイドバーに、目立つ言語切替オプションを配置。
- 統一感:全ての言語バージョンでデザインやレイアウトを統一し、ユーザー体験の一貫性を保つ。
- アクセシビリティ:すべてのユーザーが快適にアクセスできるようにする。
4. テクニカルな対応
多言語サイトのテクニカルな側面にも注意が必要です。URL構造やメタデータの管理を適切に行うことが求められます。以下の方法が一般的です。
- サブディレクトリ:example.com/en/やexample.com/fr/のように、言語ごとにサブディレクトリを作成します。
- サブドメイン:en.example.comやfr.example.comの形式でサブドメインを使用します。
- ccTLD(国別トップレベルドメイン):example.co.ukやexample.frなど、国ごとのドメインを使用します。
さらに、Googleの言語タグ(<link rel=”alternate” hreflang=”x”>)を適切に設定し、検索エンジンに対して正しい言語のページを示すことが推奨されます。この設定により、検索エンジンは各ページの言語を正しく認識し、ユーザーに最適な結果を提供できます。
5. コンテンツの管理と更新
多言語サイトでは、コンテンツの管理と更新が複雑になります。新しいコンテンツや変更があった場合、全ての言語バージョンで同期を取る必要があります。コンテンツ管理システム(CMS)や翻訳管理ツール(TMS)を活用し、効率的に管理しましょう。例えば、WordPressやDrupalなどのCMSには、多言語対応のプラグインやモジュールがあり、複数の言語でのコンテンツ管理を支援します。
6. テストとフィードバック
多言語サイトを公開する前に、各言語バージョンのテストを行い、表示や機能に問題がないか確認します。特に翻訳の品質やユーザビリティのテスト(ネイティブチェック)は重要です。ユーザーからのフィードバックを収集し、問題点を把握することで、改善点を見つけ、より良いユーザー体験を試みましょう。またユーザー調査やA/Bテストを活用して、異なる言語バージョンの効果を評価することも有効です。
7. 法的および規制の遵守
地域によっては、法律や規制が異なるため、サイト運営においてもそれらを遵守する必要があります。例えば、プライバシーポリシーやクッキーに関する規制が地域ごとに異なる場合があります。EUではGDPR(一般データ保護規則)が適用されており、ユーザーの同意を得る必要があります。また、特定の国では広告やコンテンツに関する規制もあるため、事前に法的アドバイザーに相談することも有効です。
8. 継続的な改善
多言語サイトの運営は、公開後も継続的な改善が求められます。ユーザーの動向やフィードバックを元に、コンテンツや機能の見直しを行い、常に最適な状態を維持することが重要です。新しい市場のトレンドや技術革新に対応し、サイトの改善を続けることで、競争力を保つことができます。
まとめ
多言語サイトの構築は、単なる翻訳作業ではなく、文化的な配慮やテクニカルな対応、法的な遵守など、多くの要素が関わります。ターゲット市場を深く理解し、質の高いローカライズを行い、ユーザーにとって使いやすいサイトを提供することが成功の鍵です。これらのポイントを押さえた上で、国際的なビジネス展開を進めていきましょう。多言語サイトを通じて、より広い市場にリーチし、グローバルなアプローチを目指しましょう。
ウェビーでは、各種翻訳ツールの設置に加えて、コンテンツ作成からネイティブチェックまで、皆様のご希望に幅広くお応えしております。